風テラスに相談しよう!#17 梅毒は放置しないで!正しい知識で正しく検査&治療!

最終更新日:2024年7月9日

こんにちは、風テラス相談室です。

今回は長期的に「大流行」が続く「梅毒」について取り上げます。医療現場で働く風テラスの仲間に協力してもらい、正確な情報を分かりやすくまとめてみました。

過度な不安や、誤った情報に惑わされそうになる前に、ぜひこちらのコラムを読んでみてくださいね。拡散フリー、SNSでのシェア大歓迎です!

梅毒ってなに?

最近存在感を増している「梅毒」ですが、一体何なのでしょうか。
梅毒は、性感染症の1つで、主に性行為、キス、フェラなど粘膜同士の接触で感染します。

性感染症のことを知らなくても、梅毒については、2009年に放送されたTBSドラマ「JIN-仁-」で、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

梅毒は、江戸時代に流行した感染症で、治療法がない不治の病と言われていました。現在は、お薬で治療できるので安心してください。

(JINの中の名セリフ「十八番はペニシリンでございます!」で一躍有名になったペニシリンが今でも治療薬として使用されています。)

そんな江戸時代に流行していた梅毒ですが、2022年から爆発的に感染者が増え、全国で約1万3000人の感染、2023年は昨年を上回る勢いで感染者が拡大し、過去最多を記録しているとのことです。

ちなみに2012年は900人程度の感染者だったので、10倍以上の人数に増えていることになります。

梅毒の症状は?

まず梅毒の怖さは、「必ず症状が出るわけではない」ということです!
「症状ないから大丈夫」ではありません。

一方で、典型的な症状もあります。第1期~第4期までありますが、主な初期症状をお伝えします。

【第1期】
感染してから3週間ほどで症状が出る「硬性下疳(こうせいげかん)」。

これは、痛くもかゆくもないしこりや、潰瘍(かいよう=えぐれた傷)が性器などの粘膜に現れます。
しかし、女性の場合、膣の中にできることもあるので、気づくことが難しいです。

また、厄介なことに、この硬性下疳は自然になくなります!

そのため、「あれ?なにかデキモノがある?」と気づいても、そのうち消えてしまうので安心してしまう方も少なくありません。

しかし、体内から梅毒が消えたわけではないので、着々と進行しています。

【第2期】
感染から3カ月経過すると、「バラ疹」といわれる発疹が体にできます。
こちらの発疹もかゆみがないことが特徴です。

「発疹ができたので、皮膚科に行って、塗り薬をもらったのに一向に治らない、、なんで?」と思ったら梅毒だった、ということもあります。

最近では、梅毒の知名度が上がったので、皮膚科を受診するより先に梅毒の検査をする方が増えたように感じます。

しかし、こちらのバラ疹も、自然に消えていきます。
そしてまた出てきたり、、と繰り返します。

症状が出ないこともあるし、症状が出ても勝手に消えて、そして進行していく、、
なんだかタチが悪いし、怖くなってしまいますよね。

でも治療をすれば必ず治るので、大丈夫!!

そして、症状がなくても検査を受けてくださいね。

ちなみに、とても大変な症状に至る【第3期】【第4期】については、医療が発展した現代ではそこまで症状が進行するケースはほとんどないとされています。気になる方は第3期、4期についてネットで調べてみてください。検査と治療の必要性を強く感じるかと思います・・・!

梅毒の検査は?

検査方法は、血液検査になります。
感染機会(性行為)から、4-6週間以降に検査を受けることができるとされています。

「あれ?さっき硬性下疳は3週間以降から出るって書いてなかった?」

そうなんです。3週間目に硬性下疳が出ても、血液検査で反応しないこともあるんです。
そのため、早すぎる検査時期の場合は、正しい検査結果が出ないこともあります。

医師から硬性下疳と診断された場合や性行為の相手が梅毒陽性と判明した場合は、血液検査や治療を検討してもいいかと思います。

心配な行為があってから1か月以上も待たなければならないのは、結構長いし辛いですが、症状が出ない可能性もあるので、定期的に検査を受けて、早期発見・早期治療を心がけてみてください。

無料の梅毒検査情報
地域によっては、保健所で匿名で無料で検査ができることもあります。
※検索ワード「梅毒検査 ○○保健所」 ご希望の地域名を○○に入力して検索してください。

梅毒の治療は?

梅毒の治療は、内服薬注射での治療を選ぶことができます。

内服薬:2週間毎日お薬を内服する
注射:1回で終了する

と言われています。

注射は、一発で治療が終わるメリットもありますが、お尻に打つ筋肉注射で結構痛いです、、。それでも毎日お薬を飲み続けるより、1回痛みを我慢するほうを選ぶ方が多いように感じます。

治る時期については、内服薬も注射も大きく変わらないと言われています。
治癒の判断は、血液検査の数値が改善したかで判断します。

ただ、感染時期などによって治療期間が変わりますので、医師の指示に従ってくださいね。

また、一度梅毒に感染してしまうと定性検査では陽性(+)反応が出てしまうので、定量検査という数値で結果が出る検査を受けます。

残念ながら、梅毒は何度でも感染してしまうので、定期的に検査を受けて、検査結果の数値が大きくなっていたら再感染していることもあります。そのため、検査結果は保管しておくことをおすすめします。

梅毒を放置しちゃダメ?

梅毒を放置してしまうと、治療期間が長くなったり、髄膜炎や眼症状などを引き起こすこともあります。
目が見えづらくなり、病院に行ったら神経梅毒と診断されたという話もあり、入院での治療が必要になった方もいます。

また、妊娠時に梅毒に感染すると、お腹の赤ちゃんにも影響が出ることもあります。

現在は、妊娠初期に全妊婦に対して感染症の検査があります。そのタイミングで感染が分かれば治療が可能です。また妊娠中も感染リスクが高い環境にさらされている場合は定期的な検査をおすすめします。赤ちゃんのためにもぜひ気を付けてくださいね。

もし梅毒に感染してしまったら

家庭内での感染を心配される方もいらっしゃいますが、日常生活で感染が広がることはまずありません。

そのため、お風呂やトイレ、タオル等から感染することもありませんし、握手など皮膚から感染することもありません。お部屋の除菌も不要です。

検査をして「陽性とわかることが怖い、嫌だ」という気持ちもあると思いますが、勇気を出して、一度検査を受けてみてほしいです。

風俗のお仕事だけでなく日本中で流行している病気ですので、不特定の人との性接触があれば、誰でもリスクがあるとも言えます。

また、病院に行く費用がない、危険な性行為を強いられた、というお悩みも遠慮なく風テラスにご相談ください。きちんと検査&治療をして、毎日を健康に生活してもらえたらうれしいです。

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