最終更新日:2025年6月6日
風俗講師の方にご登場いただき、日々の仕事に役立つ情報をお届けする新企画がスタートしました!
第一回目のテーマは「リピーターをつくるおもてなし術」。
“リピーター商売”と言っても過言ではない風俗ワークにおいて、繰り返し指名してくれるお客様を獲得することは、安定的に稼ぐための重要なポイントです。
年齢や容姿に関わらず、今日から試せるおもてなしのヒントを教えていただきましょう。
はじめまして!黒木歩です!
キャバクラ~AV~風俗とさまざまな業態で働いてきた私ですが、近年はソープランドでの経験を活かして店舗内での講習を担当してきました。読者のみなさんが読んでタメになる内容を目指していきますので、ぜひ参考にしていただければうれしいです。
「第三の女」を目指そう!
風俗嬢って、お客様にとってどのような存在なのか、考えたことはありますか?
ケースバイケースになると思いますが、私はだいたい次のような存在だと考えています。
「いなくなっても困らないんだけど、会えなくなったら少しさみしいと感じる人」
奥さんや彼女ではなく、友人でもない。
また、とことんハマってしまうような浮気相手とも違うのではないでしょうか。
いわば「第三の女」。
お客様との距離感に悩んでいる方がいたら、この「第三の女」になることを意識してみてください。

「また会いたい」とお客様に感じていただくには、確かに当たり障りのない女でいては難しいでしょう。
しかし、3番目、4番目の立ち位置で、束の間のひとときを楽しく過ごせる間柄だと考えれば、少し気が楽になるのではないでしょうか。
帰り際に「楽しかった」と感じていただくことが出来たなら、それ以外の部分で「お客様のために頑張らなきゃ」と必要以上に思い悩むことはないのです。
あなたもきっと誰かの好みにハマる
今現在「リピーターが付かない!」と悩んでいる方も、心配はありません。
女性同様、男性の好みも千差万別ですから、あなたのことを「いいな」と思って本指名をしてくれるお客様は必ずいます。
本指名のお客様が返ってきたら、まずやってみてほしいのが「自分のどこがよかったのか聞いてみる」ということ。
「本指名のお客様=自分の魅力を知ってくれている人」ですので、率直に聞いてリサーチをしましょう。
風俗で遊んでいるという非日常的な雰囲気も手伝ってか、お客様は意外にも自分の好みや、あなたに対しての印象を素直に話してくれるもの。
なぜ支持されているのかを、自分だけで考えて理解するのは難しいものがあります。
自己分析をお客様に任せると、「こんなところがよかったんだ」と思わぬ発見があったりするものですよ。

もっと貪欲に取り組むなら、フリー、指名のお客様を問わず、どんな女性が好きなのか、接客のたびにお客様の好みを聞いて、自分の中にデータベースを作るのもよい方法です。
世の男性たちがどんな女性を好むのかを知り、合わせていけるならやってみる、ダメなら別の角度から自分に合うスタイルを見つけ出して行きましょう。
そうしてトライ&エラーを繰り返しているうちに、きっとあなたならではの「第三の女」像、そして「仕事モードの自分」が形作られていくはずです。
これは、普段の自分と全く違う、仕事用のキャラクターをつくろうという話ではありません。
演じることが苦手な方も多くいらっしゃるでしょうし、向かないことに取り組んでも疲れてしまいます。
ただ、素の自分を出しすぎてしまうと徐々にストレスが溜まり、辛くなってしまいますので、普段の自分に1枚のベールをかけるイメージで、「仕事モードの自分」をつくっていくことをおススメします。
「自分を変えたい!」と思ってこの業界に入った人は……
AVに出演したり風俗の講師をする中で、「自分を変えたい」という理由で業界に入ってくる女性に数多く出会ってきました。
人それぞれ事情が異なるのはもちろんですが、おおよそ1/3ぐらいは漠然とこのような想いを抱えているように感じます。
ある1人の女性に、講師として教えていた時のこと。
その女性は控えめな印象で、男性経験も少なく、金銭欲もそれほどない、ただ漠然と自分を変えたいという想いだけを持って働いている方だったのですが、「リピーターがつかない」ということを仕事上の悩みとして抱えていました。
「変えたいなら、変わらなきゃダメなんじゃない?」
「でも、どう変わったらいいか……」
そんな彼女に私はこうアドバイスしました。
「お客さんにその悩み、そのまま話してみればいいじゃん」
すると彼女はビックリしていましたが、その後継続的に教える中で、確実に変わっていく彼女を見ることが出来たのです。
お客様との会話が盛り上がったところで自分の話をするように心がけて接客していると、徐々に応援してくれるお客様が増加。
お客様からすれば、年下の部下を育てるような感覚にもなったのではないでしょうか。
彼女は自己分析をお客様と一緒に行うことで、自分の魅力に気づくことができ、向上心が生まれていったのです。
「プレイの最中にお客さんから「スゴい‼」って思われるためにはどうしたらいいですか?」なんて、以前の彼女からは考えられなかった言葉が聞けたときには、私もうれしかったですね。
先ほどお話したように、あなたのことを気に入ってくれるお客様は必ずいます。
すべてのお客様に好かれようと無理に合わせる必要はなく、ある程度開き直って、自分のことを気に入ってくれるお客様にリピーターになってもらえばよいのです。
現在リピーター不足で悩んでいる方は、時に悩みを相談しながら、お客様とともに自分を知っていくことが次につながるステップとなるはずです。
「このお客さんなら少し話せそう」というお客様に出会ったら、ぜひ試してみてくださいね。
今すぐできる!5つのおもてなしテクニック
さて、ここからは今日から手軽にできる接客中のテクニックについてお話したいと思います。
どれも簡単なものですので、「使えるかも!」と思ったら気軽にトライしてみてください。

ボディタッチはしすぎない
結局、お互い裸になってプレイをすることになるので、それ以外の時間でむやみにボディタッチをしないようにしましょう。
最初から最後までずっとエロい雰囲気だと、お客様も疲れてしまうもの。
また、メリハリがないと単純につまらない時間という印象を持たれてしまうケースもあります。
プレイの合間にはタオルなどで身体を隠して、ゆったり会話を楽しむことも重要です。
仕事用の香りをつくる
ヒット曲の題材になるほど、香りは人間の印象に残るもの。
これは「仕事モードの自分」をつくることにもつながりますが、仕事用の香水やシャンプー類を決め、それをずっと使い続けることをおススメします。
香りがお客様の印象に残り、指名につながるケースも多々ありますよ。
お客様の左側(利き手と逆側)に座ろう
お客様と並んで座るシーンは、接客中にたびたび訪れると思います。
そこで意識したいのが、お客様の左側(利き手と逆側)に座ること。
神経が鈍感(警戒心が薄い)な利き手と逆側に座ることで、お客様の懐に入りやすく、自分に興味を持ってくれる確率が高くなります。
ちなみにこれはプライベートの恋愛でも有効な技なので、好きな男性をオトしたいと思ったら、ぜひ左側に寄り添ってみましょう!
手が暖かい方なら、鎖骨の下を撫でてあげて
鎖骨の下の周辺は神経が集まっているポイント。
古くからケガを治療することを「手当て」と言いますが、女性の暖かい手で撫でるだけでも、男性は癒し効果を感じることが出来るのです。
少し時間が余った時などにハンドケアをしてあげると、好印象につながる可能性大です。
指名が返ってくるかは「最後の印象」で決まる
帰り際の印象が冷たかったら、残念ながら本指名が返ってくることはあまり望めないでしょう。
ソープランドであれば、部屋を出てから送るまで、お客様の服に触れておく。
デリヘルなら、お客様の部屋を出る最後の時間にキスをしてみたり、明るい表情を心掛けたり。
少しの工夫で最後の印象をよくすることで、本指名の確率がグッと上がります。
最後に……
リピーターのお客様は、安定して働くために必要不可欠な存在。
だからこそ、不足していると悩んでしまったり、焦ってしまいますよね。
上に挙げたテクニックを読んでも分かる通り、業界の女性がそれほどすごい接客術を実践しているわけでもないのが、本当のところだと思います。
ですので、業界に入りたてだったり、リピーターをつかめていない方でも大丈夫。
今回ご紹介したものはとても簡単なものなので、ぜひ自分の接客に取り入れてみてください。
リピーターづくりに必要なのは、「自分を知ること」と「前向きな気持ち」です。
今お悩みの方は、あまり仕事に対して構えすぎず、「2人の楽しいデート代をお客様に出していただいている」ぐらいの気持ちで、リピーター獲得を目指していただければと思います。
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