風テラスに相談しよう!#12 カウンセリングへようこそ!

風俗で働く女性にカウンセリングをすすめるわけ

こんにちは。風テラススタッフのナミです。今回は、臨床心理士や公認心理師によるカウンセリングをテーマにお話できたらと思います。

メンタル関連の相談が多い

なぜ、いま、カウンセリングなのかというと、メンタルの問題って風テラスに寄せられる相談の中にとっても多いからなんです!

「メンタルが不調で出勤できない」
「お金がないので、薬をもらいに行けない」
「躁鬱のときに詐欺にあってしまった」

というやや深刻なものから、

「店長に怒られると思うと病む」
「掲示板を見ると病む」

という内容のものまで、あちこちに心の問題が見られます。

特に風俗で働いていると、身バレの不安から、家族や友人と疎遠になってしまう方も少なくありません。風俗店の中には女性同士の交流を禁止しているところも多いので、「誰かと話したい」と、ついついお客さんに身の上をしゃべってしまうこともありますよね。

ただお客さんはあくまで客、ビジネス相手です。お金と引き換えに性的なサービスを提供する間柄なので、人間的な付き合いを求めてトラブルが起きることも、風テラスは、、、多々見てきました。

でも、人は誰かとつながりたい、誰かに自分のことをわかってもらいたいもの。

そんなときは、臨床心理士によるカウンセリングの出番です。ありのままの自分を受け入れ、生きやすい方向を一緒に考えてくれるプロに頼みましょう。

今回は、風テラスの活動にも参加する臨床心理士さんに話を伺い、カウンセリングのイロハを学んできました。

カウンセリングってどんなことをするの?

まず注意してほしいのが、「カウンセラー=臨床心理士」ではないということ。

カウンセラーは誰でも名乗れる肩書で、セラピストという言葉と同じような使い方ができます。

「心理カウンセラー」とうたっていても、専門分野の習得や実績、資格を持っていない場合もあるので、臨床心理士の資格を持つスタッフが所属するカウンセリングルームを利用することをおすすめします。

ここから先は、コラム内で使用する「カウンセリング=臨床心理士が行う面談」、「カウンセラー=臨床心理士」という意味で使っていきますね。

それでは、カウンセリングの説明に戻ります。

1回でスッキリ…×、相談者のペースを最優先

初回は、抱えている悩みや考えたい課題をカウンセラーに伝え、情報共有します。予約時に「〇〇について相談したい」と伝えていても、話しているうちに別の問題が浮かび上がる人も少なくないようなので、自分の思いのままを話してもらえるといいです。

カウンセラーからすれば、「本当はこう考えたらいいんだけどな」とか「問題点はここだな」とすぐに見極められることも多いのですが、決して急ぎません。

とにかく最初は相談者のペースを尊重!
話を聞きながら、「この人はこっちの方に進みたいのね」「このことについては、まだ受け入れられないのかな」と状況を把握していきます。

なので、初回のカウンセリングですっきり解決、ということはほぼありません。

複数回通う中で、相談者が自分のペースで自分の問題に向き合い、変化することに根気強く付き添い続けるのがカウンセラーの腕の見せどころであり、気が付いたら「前の自分は病的だったな」と振り返れるくらい、自然に心が回復していく流れがベストです。

カウンセリングは自分を心から大切にする時間

ただ、あまりにもネガティブな感情を引きずっている人には、ちょっと生きやすくなるためのヒントを早めに伝えることもあるといいます。

たとえば、「昼職につけない」「こんな私じゃ何もできない」と嘆く相談者がいるとします。

そのような人には、きちんと会話ができている点、お化粧が上手な点など、「健康な部分」に焦点をあてて、「本当にそうかな?できることはないかな?」と可能性を掘り下げるお手伝いもします。

SNSを見て落ち込むようなら、「SNSを見るから落ち込むのではなく、気持ちが落ちているから、ついSNSを見ちゃうのかも。スマホを少しお休みしよう」と提案することも。

つらい気持ちから離れて「少しでもその場にいられるよう」にしてあげることもカウンセラーの役割だといいます。

このように、自分のために100%の力で向き合ってくれるカウンセラーとの時間は、めぐりめぐって自分を心から大切にする時間だと言えそうですね。

カウンセリングってどうやって受けるの?

通院中は医師の許可が必要

ここまでの説明でカウンセリングに少し興味を持っていただけましたでしょうか。

そこで、利用するときに気を付けてほしいのが、自分がカウンセリングを受けられる状態かどうかという点。というのも、すでに、メンタルクリニックに通院している場合は、医師の許可が必要だからです。

カウンセリングは、その時の精神疾患の状況によっては逆に症状が悪化することもあり、「早く楽になりたい」からと自己判断で受けてはいけません。そもそも、きちんとしたカウンセリングルームは通院状況の聞き取りを徹底していますし、病気の急性期は、クリニックのお薬での治療が最優先になります。

一方、長く通院しているけど元気が出ない、お医者さんが話を聞いてくれない、不安がぬぐえないという場合は、カウンセリングを選択肢に入れてみてほしいです。

主治医に「カウンセリングを受けたい」と希望すれば、症状に合ったカウンセラーを紹介してくれるクリニックもあります。

病院に行くほどではない人も、もちろんOK

ただ、メンタルの問題って、他人にはわかりづらいものですよね。普通の悩み?愚痴?という気もするし、よほど悪くならないと病院に行くに値しないと思っている人は、自分を追い込んでどんどん病むということもあると思います。

でも、一度悪化したメンタルは、とても治りにくい。できれば小さな悩みの段階で、カウンセリングを受けることも提案させてください。

カウンセリングの中で、病気の兆候が見つかることや、適切な医師との付き合い方などについて提案してもらえることもあるので、かかりつけカウンセラーは、あなたの心のお守りにもなります。

個人的なことをいうと、私も超ネガティブ人間です。しかし、ネガティブでクセの強い思考パターンでも、30年40年という人生を生き抜いてきた経験や性格の土台になっているので、それを手放すことは簡単ではありません。

ただ、今苦しいのであれば、長年連れ添った自分の心と向き合い、「生きづらい自分」から「生きやすい自分」に変化していく覚悟も必要です。

その変化の方法を一緒に考えてくれるのがカウンセラーではないでしょうか。

他人には言えないような負の感情も、自分のぐちゃぐちゃな気持ちもいつか話せる時がきたら、カウンセリングのドアをたたいてほしいと思います。

カウンセリング費用・探し方

●カウンセリング費用は1回50分~90分、5000円~1万5000円程度。
都心は単価が高い傾向があり、特殊な治療法などが加わることで、料金がアップする場合もある。
●全国の臨床心理士を心の課題・性別・年齢別に検索できるサイト
一般社団法人日本臨床心理士会「臨床心理士に出会うには」
http://www.jsccp.jp/near/
●カウンセリングは混雑していて、予約可能が2~3か月先になることも。でも、予約することが一歩前進の証。料金がかかることで、自分と真剣に向き合う効果もある。
●かかりつけ医がいない場合、お住まいの地域の保健センターに、近隣のカウンセリングルームの情報を問い合わせると情報提供してくれる。悩みの種類によっては、臨床心理士による無料の相談窓口が開設されている自治体もあるので要チェック。
●自分とは合わないと感じたカウンセラーでも相当不快でない限り、数回通ってみる。カウンセラーだからといって、はじめての相談者の心を見透かすことはできないので、お互いに回数と時間が必要。
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