最終更新日:2026年2月4日

今、この日本には数えきれないほど多くの、夜のお仕事に従事する女性たちがいます。SNSでの個人集客も当たり前になってきた現代、女性たちに「ネットの海でも光る個性」が求められています。
……そうはいっても「個性を出す」って、簡単なことではありません。SNSで目立つあの子は、どうやって自分の個性を見つけ、お客さまに選ばれる女の子になったのでしょうか。
本連載では、いま気になる「自分らしさが光る風俗嬢」にインタビューを実施。風俗というお仕事の中での、自分らしさの見つけ方や、他の女の子にはない「自分だけの魅力の見つけ方」を探っていきます。
キャッチコピーは「強欲の堕天使ちゃん」
第4回目に登場してくださったのは、現在吉原『ヴェルサイユ』在籍の美桜さん。「強欲の堕天使」というキャッチコピーで、美桜さんの「エッチなことが好き」という才能を一言で表しています。
風俗嬢としては「生まれながらの才能」とも言える、エッチやプレイが好きというチートスキルを持っている美桜さん。その才能を見込まれ、2025年には講師・ティナさん主催の「選ばれる女の子になるためのセミナー」に登壇。
ですが、どうやら「エッチなことが好きではない女の子」にも生かせる、ポジティブなマインドも持ち合わせている様子。現在はランジェリーデザイナーとしても修行中だという美桜さん。福岡・中洲時代に経験した停滞期を乗り越えて、彼女がなぜ前を向き続けられるのかを探っていきます。
プレイヤーとしての成長とセカンドキャリアへの“飽くなき欲求

ーーまずは、業界に入ったきっかけから教えてください。
業界に入ったきっかけは、正直コロナ禍で暇だったから(笑)。大学で建築を専攻し、当時は建設業界で現場監督として働いていていました。コロナ禍でも仕事への影響はなく、むしろ忙しい日々を送っていたのですが……末のストレス発散として楽しんでいた旅行や飲み歩きができなくなってしまい、何かしたいなあと。そこで、本業が休みである金土日を中心に、中洲で風俗嬢として働くことにしたんです。
ーーこれまでの店舗経歴を教えてください。
合計3店舗に所属した経験があります。1店舗目が中洲の高級店で、最初の2年間は本業との掛け持ちだったので、月に10日も出られないようなシフトで働いていました。ただ、性格的にやるからには上を目指したいと考えるようになり、3年目には中洲一本でやっていくことにしました。
ですが出勤を増やしても、なかなかランキングで上位を取ることができませんでした。というのも、以前在籍した店舗は、指名本数ではなく、総接客数に対するリピーターの割合が重視されていたので、出勤してもなかなか結果に反映されづらかったんです。
自分は他の子より頑張っているという実感があったので、評価制度に納得いかず、店舗に辞める意思を伝えたところ、グループ店での移籍を提案されました。ですが、移籍後、2店舗も移籍後すぐに、ロングコースを重視するコンセプトになっちゃったんですね。
これまた性格的に、私はロングコースが合っていないんですよ。これは今も変わらないんですけど、貸切とかロングコースが得意じゃなくて……ここじゃいつになっても1位になれないなと、将来について深く考えるようになりました。
ーー現在の吉原が3店舗目ですよね。なぜ上京しての移籍を決意したんですか?
結果的に、環境を変えないと自分も成長できないと考えました。同時に、この業界とずっと続けるためにも、明確な目標が欲しいとも思っていました。プレイヤーとして働き続ける以外の道も模索した結果、女の子たちの支えになれるランジェリーブランドを作りたいと考えるようになりました。そのために学校に通い直すことにしたんです。その学校が東京だったので、近隣で在籍できる店舗を探しました。

ーープレイヤーとしての成長に加えて、今後のキャリアも考えていらっしゃったんですね。
もともと下着が大好きで、朧げながらいつか自分のブランドを作ってみたいという夢を抱いていました。自己分析を行う中で、その情熱を再確認したことが大きな原動力となっています。それに私自身、エッチが好きだからこそエロには「美学」を持っているのですが、この業界では女の子が一生懸命下着を選んでも、すぐに脱がされてしまうじゃないですか。
私は、服が徐々にはだけていく様子すらも「美学」だと考えています。 単に身につけるだけでなく、プレイ中に活用できて、女の子にも男性にも喜んでもらえる下着を作って、できるだけ長く業界に関わっていきたい、女の子のことも応援していきたいと考えているんです。
ーー夢を諦めない姿勢こそ、まさに“強欲”ということなんですね。
無理しないことこそが、お客様の満足度、そしてリピートに繋がる

ーー業界を愛してくれている女の子の中には、講師業を目指される方も多いと思いますが、ランジェリーデザイナーというのもまた、強欲な美桜さんらしいですよね。
私自身、講師業はあまり向いていないと思っているんです。自分自身が有言実行タイプで、目的思考で動いてしまうこともあり、女の子の気持ちに寄り添うことが難しいんじゃないかなと思っています。その点、ランジェリーならアイテムを通して、ポジティブな想いだけを伝えることができる。私にはそっちの方が向いているのかなと思っています。
ーー美桜さんは自分に向いていること、向いていないことがなんなのかについて、かなり深く自己分析していますよね。
そもそも、このお仕事には自己分析が必要不可欠だと思っています。それに、私自身物事を深く考えることがそもそも好きなんですよね。なぜ自分が選ばれているのかを分析することで、自分に合う客層を意図的に引き寄せることができます。 自身の好き嫌いや、得意と苦手を明確にする。接客でもSNSでも、そのことを正直に発信することで、自分と相性の良いお客様だけが残る仕組みを作っています。
ーーセミナーでも「嘘をつくのが苦手」とおっしゃっていましたね。
無理に自分を偽らないからこそ、ストレスの少ない環境でリピーターを増やすことに成功しています。おかげ様で吉原に来てからは、自分にとってこれまでで一番働きやすい環境を実現できています。
私は、できないことを頑張るよりも、自分がそもそもできることを頑張る方が効率がいいと考えています。ロングコースも、取れば収入が安定することは分かっていても、自分にとってストレスが大きいから「やらない方がメリットが大きい」と考えているんですね。
お客様にも、されてイヤなことはきちんと伝えます。自分がどのような状況や言葉で精神的に崩れてしまうのか、そのトリガーを把握しているので、これ以上踏み込まれると壊れるという壁を明確に引いています。境界線があるからこそ、お客様に対しても「ここからはダメ」とハッキリ伝えることができるんです。
ーー正直な姿勢で働く美桜さんは、女の子から見ても強欲に映ることがあるかもしれませんね。だけどたしかに、男女が交流するこの業界では「女の子はこうしたこうがいい」という思い込みも多い気がしますよね。
心が強い子、できる子は売れるルートをまっすぐに進めばいいと思います。だけど、無理して我慢するのは、女の子だけじゃなく、お客様にとってもいいことじゃない、と私は考えています。人と人は鏡ですから、自分が楽しんでいなければお客様も楽しめないと信じています。
自分がどうすればプレイを楽しめるか、何が好きかを深掘りして、私の場合は写メ日記などで発信も行います。そして実際の接客で、自分が心から楽しんでいる姿を見せることが、お客様の満足度にも繋がっていると思います。
したくないことを考え抜いた先に「自分にできること」が見えてくる

ーー吉原に来てから花開いたということですが、臨界点はどこだったのでしょうか。
九州にはあまり講習の文化がなかったので、東京にきて個別講習を受けるようになったことが大きかったと思います。もともと考えるのが好きな私でも、講師の方に掘り下げてもらってから、より深く自分を知ることができました。好きや得意を伸ばす決意ができたのも、講習のおかげですね。
もともと好きだった写メ日記を、ティナ先生のアドバイスも受けて官能小説風に書くようになって、どんどん指名数が上がっていきました。
ーー今は2ヶ月先まで埋まる人気嬢の美桜さん。逆風があっても、折れずに改善点を探していける力が、美桜さんならではの魅力だと思います。最後に、美桜さんにとっての「自分らしく働くコツ」を教えてください。
中洲時代「なぜ売れないのか」「なぜ正当に評価されないのか」について、自己分析が不足していたという強い反省があります。現在は、毎日といっていいほど「なぜ今の感情が生まれたのか」を分析しています。
自分らしく働く方法を知るためには、まずは自分自身が考えすぎなくらい、自分に向き合う必要があるんじゃないかと思います。自分の感情は自分にしか分からないですから、まずは仕事の中でイヤだったことを整理してみて、何がしたいと思えるかを考えてみるのもいいんじゃないかなと思います。
仕事上、女の子の気持ちは身体に正直に表れてしまうはず。イヤだ、ツラいという気持ちは、お客様にも伝わります。イヤを無くす方法ではなく、仕事を好きで埋め尽くす方法について、たくさん考えてみてください!
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美桜さんのスタンスは、風俗の仕事に限らず、どんな仕事にも生きるマインドセットです。どんな人も、苦手なことより好きなことの方が頑張れるもの。だけど意外と、自分が本当は何が好きで、何が嫌いか……上手く言語化できない人も多いのではないでしょうか?
だけど、接客の間に感じたことは、人との交流の中で生まれた「生(なま)の感情」。美桜さんのように、なぜ今の感情が生まれたのかの分析を繰り返すことで、自分の好き嫌いが明確になっていくはず。
実際、美桜さんは自身の「(Sっぽく見える)綺麗系の顔」と「本来のM気質」のギャップを写真と文章で表現するようになってから、指名本数がグンと上がったそう。こういった“刺さるギャップ”を見つけるためにもやっぱり、自己分析がとても大切。
強欲になるのって、思ったより簡単なことじゃありません。美桜さんが自分らしく強欲になれるのは、自分のことをとことん理解しているから。自己分析はクセづけが何よりも大切! 自分の気持ちに正直でいるために、感情を大切にしてあげてくださいね。
吉原高級ソープ ヴェルサイユ在籍。
入店最速!!!”プラチナクラス”昇格、入店から12ヶ月連続ランクインし、ランキング殿堂入りキャストとなった人気嬢。
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