最終更新日:2024年7月9日
風俗のお仕事を始める時って、何らかの理由がある人がほとんどでしょう。借金がある、ホストにハマった、夫がリストラにあった、親の病気で入院費や介護費を立て替えなきゃいけない、とにかく生活費が足りない……。状況も理由も様々。
そして、やっぱり引退をして別の道に歩み始める時だって、状況も理由も様々。でも、飛び込む時に比べると、辞める時って別の大変さがあるもの。そんなわけで、風俗を辞めた後の人生について聞いてみました!
18歳で風俗デビュー
“昼職”を知らない女性が風俗を辞める時
現在、男性専用のブラジリアンワックス店「秋葉原スムース」「赤坂スムース」の2店舗を経営するはるかさん。前職は風俗嬢で、それも公にしています。
自分でメンズエステサロンを2店舗も経営していてすごい!って感じなのですが、意外や意外。風俗を引退したのは、全く計画的ではなかったそう。
「お金も全然貯めてなかったですしね。なのに、ある日、唐突に『私、風俗向いてない』って気づいちゃって。そうしたら、体もキツくて。働くのがしんどくなっちゃったんです。
なので、これ以上、この業界にいるのはやめようって、別の道を探し始めました。30代になった時に、完全に戻らない自分でいたいなと思ったんです」
はるかさんが風俗に入ったのは18歳のとき。イメクラ、ヘルス、ソープなど様々な職種を経験した後、23歳で一度上がるも、その後は出戻りを繰り返し、30歳の時に完全に引退したという流れ。
でも、ほとんど風俗以外の仕事を経験しないまま、全くの別業種へ……というのはかなり不安だったのでは?
「20代で一度辞めた時は、『また風俗に戻ればいいや』って感覚だったこともあり、ほぼ風俗しか知らず、視野の狭さを自分でも感じてました。
なので、昼職に就くにあたり、コミュニケーションをとるにはどうしたらいいのかを考え、習い事を始めたんです。当時流行ってた、ネイル、携帯のデコのほか、生け花や着付けまでやりました。
やったことがないことをやろう、そのうち何か引っかかるだろうという感覚でしたね」
同時に、掛け持ちで風俗以外の仕事も始めました。
「清掃のバイトをしていたんです。『時給で働く大変さを知った方がいいんじゃないかな』『収入は減っても昼の仕事に慣れることの方が大事なんじゃないかな』と思って。
実際、やってよかったです。『これだけ働いて、これしかもらえないんだ。この時間、風俗で働いた方がよかったじゃん』という考えはやめた方がいいなど、すごく学ぶ点が多かったです」

偶然出会ったメンズエステ
最初に勤めたのは違法店だったけれど
清掃のバイトをする一方で、風俗ではなく、少しずつライトな接客業にシフトしていきたいと考え始めたはるかさん。求人を探していたところ、“メンズエステ”のお仕事を見つけました。
「こんな仕事があるんだと知って、『今後のことを考えたときに、メンズエステもありかもしれない』と勤めてみました。でも、実はそこ、抜きのある違法店だったんですよね(苦笑)。違法なのはイヤだなと思いながら働いていたのですが、ある時、お店に警察が入ってしまいまして…。
そのタイミングで辞めました。でも、ここで働いたおかげで『マッサージをもっと勉強して、いつかメンズエステのお店をやりたい』と夢ができたんですよね」
というのも、メンズエステでマッサージをしたところ、「上手だね」と言われることが多く、はるかさん自身も手応えを感じたのです。
「スクールにもいったけど、マッサージは基本的に独学です。いろんなお店で施術を受けたり、本を読んで体の勉強をしたりしましたね。
勉強をした時にすんなり入ってきたのは、お客さんの体を触っている経験が長かったからかも? 以前、整体の先生が、『風俗系のお仕事をしていた人は覚えが早い』と言っていましたし」
「いずれ何か引っかかるだろう」と足掻いている中で出会ったメンズエステのお仕事。これだ!と思い、意気揚々とお店を立ち上げました。
…が、すぐに繁盛するわけもなく、「店を閉じた方がいいかもしれない」と追い詰められるほど、最初の頃は閑古鳥。
「エロのないお店を作ろう!と意気込んでいたんですが、全然売り上げが上がらなくて(泣)。もうダメかなと凹んでいた時に、ワックス脱毛と出会ったんです」

サッカー選手などがブラジリアンワックスをしていることで、徐々に「デリケートゾーンの脱毛はいいらしい」と認知度も高まっていたこともあり、少しずつお店も軌道に乗っていきました。
「私、風俗ではリピーターを全然取れないタイプの嬢だったんです。色々工夫したけど、難しかった。
このお仕事でも、安くすると自分が潰れちゃうから何か付加価値をつけなければと必死で考えました。苦節10年以上かかって、やっとリピーターを取れるようになったんです。
今では、お客さんが『きれいになった』と喜んでくれることが、私の喜びになりました」
実は風俗業界って居心地がいい
だから出戻りもしたくなる
風俗を辞めて、メンズエステ店を立ち上げて、気づいたことがあるとはるかさんは言います。 それは、風俗業界は、とても居心地が良いということ。
「風俗ってボーイさんを始め、職場のスタッフってみんな優しいですよね。でも、昼職って叱られもするし、イヤミを言われることもある。これって当たり前なんですが、風俗が長いとショックに感じちゃうんです。
叱られたら『自分を成長させてくれたんだ』と置き換えるなど、メンタルを鍛える必要があるなとつくづく思いました」
それからもちろん、辞めるに当たっては準備も大切。はるかさんの場合は、風俗の仕事を続けながら副業で昼職をスタートするという、今でいう“パラレルキャリア”をしていたわけですが、二足のわらじを器用に履きこなせない人もいるでしょう。
「お金はあるに越したことないですよね。100万円くらい貯めていると安心なんじゃないかな。生活費の3〜4ヶ月分はあると、じっくり次の道も模索できるのではないでしょうか」
はるかさんの転職物語。参考になったでしょうか?
いつか風俗を辞める時に、「そういや、こんな記事があったっけ」と思い出してくれると嬉しいな。引退を決意するその日までは、しっかりがっつり稼いでくださいね!
はるかさんについて

誰にでもできるワックス脱毛やマッサージの講習を行っているそう。風俗から一歩踏み出すきっかけ作りやステップアップなど上手に利用してみて! 気軽にDMを送っても大丈夫、とのこと!
はるかさんX(旧Twitter)(メンズ脱毛屋のお姉さん): @cuore_haruka
秋葉原スムース: @Akbsmooth
赤坂スムース: @akasakasmooth
文・写真 中山美里