最終更新日:2025年12月1日
前回に引き続き、スカウトのずんださんのインタビューです。ずんださんは、スカウト業では珍しい女性。これまで13年間スカウトの仕事を続けてきました。しかし、今年になって風営法が改正。風俗店がスカウトバックを支払うことが規制されたため、その仕事に大きな影響がありました。
収入は減ったけれど0ではない

風営法の改正により、風俗店がスカウトに対し報酬(スカウトバック)を支払うことが規制されました。風俗店にとっては求人ルートが1つ減るという大きな打撃でしたが、スカウト業に就く人たちにとっては仕事を失うというさらに大きな打撃です。
実際にスカウトをしていたずんださんは、どのように思っているのでしょうか。
「収入は大きく減りましたが0ではありません。アダルトチャットやAVなど風俗以外の業種とは今もお仕事をしているので…。それにしても法律はなんであんな規制を設けたんだと思っています。これまで真面目に仕事として取り組んできました。それに、キャバクラだと騙して風俗を紹介するような人としてやってはいけないことは、してきていません」
一方で、取り締まられても仕方ないと思うところもあるそうです。1つに路上でのキャッチ活動。これは迷惑防止条例にも抵触します。
また、ずんださんはきちんと確定申告をしていますが、スカウト業界は無申告者が多いことも非難されてもやむなしとのこと。
ちなみに、風俗やAVの仕事が「公衆道徳上有害な業務」に指定されているため、スカウトが仕事先を紹介すること自体が職業安定法に触れることとなっています。
私自身は、AVや風俗が「公衆道徳上有害な業務」とされていること自体、見直しが必要だと考えている立場のため、この法律に違反していることについては、それをもって「スカウト業は悪い仕事である」とは思いません。
「これまで女性スカウトを路上で見かけたことはありませんが、私はこの仕事を天職だと思っていました。
スカウトを始めるまで、私自身には人より優れている特技などが何もありませんでした。そのため、自己肯定感も低く、自信をもって生きることができずにいました。
でも、この仕事を始め、そして続けているうちに、女性から『これまで付き合ったスカウトの中で1番良かったです』と褒めてもらえたり、長く付き合うお店から『君は信用できる』と評価をいただけたりすることがあり、自分の存在を認めてもらえたと実感できるようになったんです。
もちろん会社に勤める女性たちよりもお金がいいというのも自己肯定感に繋がりました」
女性が初めてこの業界に入る時、その仕事がどんなことをするのか明確にわからないという悩ましさがあります。ソープランド、ヘルス、風俗エステ、M性感…と業種があっても何が何やらで、そこでHなことをするのだろうと想像はしても具体的にどこまでどうやればいいのかなんて、全くわからないもの。
そんな時にスカウトが、「このお店ではこういうことをやるんだよ」と教えてくれたり、相談に乗ってくれることは、心強さに繋がるでしょう。
「騙して働かせる」「無理やり働かせる」「説明されていなかった」など悪質な仕事の紹介の仕方は良くないですが、信頼できるスカウトと仕事上のおつきあいをすることは、他の業種の転職・就職エージェント等と変わりありません。
永久にスカウトバックがスカウト会社に入る仕組みは長期間同じ店舗等に勤める女性のことを考えると再考する必要はあるかと思いますが、1ヶ月未満〜数ヶ月と非常に短期間でお店を辞めてしまう女性もいることを考えると、合理的な点もあったとも考えられます。
悪質なホストと反社会的勢力とも捉えられるスカウトの存在によって今回の風営法改正がありましたが、ずんださんのような方からしたら迷惑な改正に違いありません。
「出会った女性にお店を紹介し、その人が長くと、自分のお店選びや提案が間違ってなかったと思えますね。思い出深いエピソードとして、お店に入ってもすぐにやめてしまう体入荒らしの子がいたんですね。その彼女をお店に紹介したところ、1年くらい続いたんです。これは今までの中で1番嬉しかったですね」
ところが、ここにきて風営法の改正です。
現在は行政書士の資格を取るため、猛勉強中だと話します。
「スカウトほど自分に合っている仕事はないと思っていますが、いつまでも続けられる仕事ではないという危機感はありました。風営法改正は引退を決めるいいタイミングでもあったと思っています。でも、これからもこの業界で働く人たちのためになる仕事をしていきたいです」
現役スカウトが教える“良いお店”の見極め方とは!?

せっかくスカウトさんにインタビューをしたので、これから風俗業界に足を踏み入れようとしている人、別のお店に移ろうと思っている人のために、“良いお店”の見極め方を聞いてきました。
「まずは、噂って結構当たってるなということです。Xなどでキャストさんが、このお店はあーだこーだと言っていることがあります。もちろん1人が言っているのであれば、それはその人が言っているだけということになりますが、何人もの人が同じようなことと言っているのであれば、それはあてになる噂です」
また、その噂の内容が似ているかどうかというのもチェックしてほしいとのこと。例えば、「A店は補償を払わなかった」という噂と「A店はスカウトバックを払わない」という噂は異なるけれど、「払うべきものを払わない」という部分で似ています。つまり、同じ系統の噂が積み重なってくれば「あてになる噂」ということ。
逆に、「B店は趣味講習をする」と「B店はスカウトバックを払わない」は、まるで別物。そのため噂の数が少ない段階では、真偽不明ということになります。とはいえ、B店に対する悪い噂の内容がバラバラであっても、何十件と多いのであれば、何らかのトラブルが生まれがちなお店なのかもしれないという予測が立てられます。
「いいお店かどうかの見極め方は、そのお店に在籍しているキャストさんを見るとだいたいわかります。いいキャストさんはいいお店にいるもの。優しい女性、気配りのできる女性、明るくて元気な女性…お店のカラーにもよりますが、働く女性が長所を活かしているのであれば、そのお店はしっかりしているんだろうなと思います」
今年の行政書士試験は11月9日(日)。これまでスカウトとして頑張ってきたずんださんには、ぜひ合格してほしいですね!! そして、別の形でますます活躍してほしい!!
最後にメッセージを。
「この業界に願っているのは、キャストさんたちの金銭事情が潤って欲しいということ。
お店全体が集客できて、お店もしっかり稼げるようになれば、キャストも稼ぎやすくなっていく…そんな好循環を願っています!!」