最終更新日:2025年11月19日
改正風営法が施行されて約4ヶ月が経ちました。改正案が出てきてから、その規制の厳しさに業界内では一波乱がありました。都内では大手を中心にスカウトとの契約を解除するお店が増えていますが、地方ではさほど改正前と変わらずにスカウトと仕事をしているお店もある様子。
では、スカウト業務を行なっている人は、どのようになっているのでしょうか。今回、風俗店を中心にスカウト業を行なっているずんださんにお話をお聞きしました。
スカウトってどういう経緯でなるの!?

現在、35歳になるずんださんは、沖縄県出身でスカウト業に就く人としては珍しく女性です。大学では心理学を勉強し、いずれは論文を発表するなど博士号を取ろうと学業に邁進をしていたそうですが、大学3年生の終わりに、「ぷっつりと糸が切れてしまった」とのことで、スカウト業に足を踏み入れました。
「すでに就活は大学3年生の春から始まっていて、周りは内定をもらっているような状態。今更就活しても遅いし、大学院で勉強する気力も残っていいませんでした。その時の私の気持ちとしては“楽して稼ぎたい”ということだけ。そして、安易かもしれませんが、『夜職は楽して稼げる』と思い、この業界に関心を持ちました。実際入ってみると、甘い考えだったなと知るのですが(苦笑)」
当時はmixiがまだ流行っており、「スカウト」だというアカウントが月収100万円稼いでいると書いていたそう。それを見て、特別な能力や技術がなくてもスカウトなら稼げるのかもしれないと、高収入求人サイトにアクセス。「夜の仕事」「スカウト」「東京」などと検索し、面接先をピックアップ。
そして、沖縄を出て東京に移り住む決意をしました。
「知り合いは誰もいませんでしたが、日本語が通じない外国に住むわけじゃない。多分大丈夫でしょ、そんな気持ちで上京しました」
移り住んだのは、家賃が光熱費込みで月4万5000円のシェアハウス。ものすごい行動力だとびっくりしてしまう。
「上京してすぐに面接を受けにいき、Xというスカウト会社に所属することになりました。ところが、仕事をし始めてすぐに上層部が逮捕され、その会社は解散しちゃったんです。その後は、一応会社には入っていましたが、ほぼ名ばかりで実質フリーのようなものでした」
様々にある紹介先、自分の得意分野を見つけることが大事

スカウトの仕事は幅が広く、仕事の紹介先は、ナイトワークといっても様々にあります。キャバクラもあれば、風俗全般もあり、ライブチャットにAV…。すべての業種を得意とするスカウトマンになるというのは、ちょっと無理がありそう。
「私は風俗をメインにしていました。主には、60分13000円~15000円くらいと少しお安めの大衆店のホテヘルやデリヘルです。それに加えてライブチャットやAVなどが少し。キャバクラはほとんどやっていませんでした」
それには理由がありました。
「というのも、私自身が地味目で大人しいタイプなので、声をかけて仲良くなれるのも同じような人なんです」
ずんださんの見た目は可愛らしい。年齢より若く見えます。
風俗業に就いているのは、華やかできらびやかな女性ばかりではありません。上京したての学生といった雰囲気のずんださんのような、“普通っぽい”女性は風俗業界には多いのではないかと思います。
「人見知りで行動を1人では移せない、誰かに話を聞いて欲しいけれどどうしたらいいのか分からない…そんなタイプの方と相性がいいんです」
ずんださんのスカウト生活は13年間。そのうち路上で声をかけていたのは約8年間です。コロナになってからは、主戦場をXに移行したとのことで、今はほとんどXでスカウト活動をしています。
ところで、「夜職は楽して稼げる」を期待してスカウトの仕事に就いたわけですが、この点はどうだったのでしょうか。
「不器用なので仕事が身につくまで時間がかかりました。会社に登録してから1ヶ月後のお給料はわずか1万円でした」
一生懸命働いても1万円しかもらえなかったらそこでへこたれる人も多いのでは!? それでも、続けられたというのはすごい根性。そのように褒めたところ…。
「いやぁ…。賢い子だったらもっと早くに稼げるようになるんじゃないでしょうか。私にはそういう手腕はないので、それに他にやることもなかったのでダラダラやっていた感じです。正直、楽な仕事だし、このまま稼げたらいいなという気持ちもありましたね(笑)」
こんな謙虚なところも、ずんださんの魅力。この姿に安心する女性やお店も多かったのではと感じます。
そして、4ヶ月目で25万円に。
「やっと会社員くらいのお給料になりました。以降は少しずつ増えていき、次第に高収入と言われるレベルになっていきました」
高収入は頑張ろうというモチベーションになりますが、スカウトは断られて当たり前の仕事。しかも男社会で、女性は非常に珍しい。これまでにはつらいことも少なくなかったはず…。
「路上で声をかける行動自体が楽しかったんですよね。というのも、本当にいろんな人と出会えました。すごくいい人もいたし、変わっている人もいたし、面白い出会いが多かったなと思います。一生モノの友人とも出会えましたし。スカウトの仕事の楽しいところはそういうところですね」
スカウトの仕事を楽しんでいるずんださん。次回は、「風営法改正」についても触れていきます。
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