最終更新日：2025年7月11日
現役AV女優で、土浦ニューティアラに在籍の新波リアさん。
この連載ではたくさんのカリスマ嬢に話を聞いてきたが、みんな口を揃えていっているのが「楽して稼げる時代は終わった」ということだ。
注意喚起を含めてリアさんは、最近の若い子の金銭感覚についてこう話す。
「そもそも最近の若い子は風俗嬢に限らず価値観がおかしくないですか？20代前半でハリーウィンストンにバーキンを当たり前のように持ってて…。稼げている子も『稼げていない』って言いますし。大金を稼ぐということがいかにリスクがあるかわかっていない。今、取材でいただいているこの1000円のお茶って安くないですよね？ 1 杯1000円がきちんと高いという感覚はあったほうがいい。あくまで風俗という仕事で高収入を得ているということは“将来稼げるお金の前借り” であって、未来永劫続くと考えたらいけないと思います」
“指名が返らない”のは自己投資不足？プロ意識を持つための習慣とは
後輩風俗嬢から講習をお願いされたり、相談をされることも多いというリアさん。「指名が増えない」と嘆く子の中には「そもそも自己投資が少なすぎる」と感じることも多いようだ。
「どんなに単価が安くてもお客様にソープなら2万円とか3万円も払ってもらっているのに、サルートすらつけてこない…。『いい女』『非現実な女』でないと、大金を払ってまた会いたいと思えないんではないでしょうか。当たり前のことだけど、待機中にご飯食べて寝て、そのまま歯を磨かず接客していたら指名は返せません」
またホストに通っている風俗嬢に対し、こう疑問を投げかける。
「ホストに行くこと自体は全然否定しません！ホストに行くことがモチベーションになって、仕事を頑張れるのなら問題ないと思います。ただ担当ホストには王子様を求めるのに、自分のお客様に対してお姫様になれないのはなんでだろう…？と不思議です。自分がされたら嬉しいことをお客様にしたら良いのに。誰よりも痒いところに手が届いて、気立が良くないと売れっ子にはなれないと思います」
「また会いたい」と思わせる！お客様ファーストな気遣い
具体的にリアさんがお客様のためにやっていることを教えてくれた。
「コンビニで男性の靴下を買いだめしておいて、雨の日用にプレゼントしています。プレイが終わってぐちゃぐちゃの靴下を履いて帰るのって嫌じゃないですか。あとハンガータイプの扇風機も持っていると便利。40分くらいでシャツがパリパリになります。18000円くらいで買えますよ」
さらにお風呂上がりに丁寧にタオルで拭いてあげるだけではなく、水虫対策としてベビーパウダーで足の指と指の間も拭いてあげるという。なんという気遣いなんだろうか…。
「タオルで拭くまでは奥さんや彼女もしてくれるかもしれないけど、水虫対策まではなかなかしないでしょ？ 梅雨の時期に雨で濡れながら来たのに、プレイが終わったら新しい靴下があってパリッとしたシャツがあったら気分が良いじゃないですか。『明日も仕事頑張ろう！』『また来月リアちゃんに会いに行こう』って思えてもらえたら何よりです」
リアさんは“お客様の意思で店に来てもらう” ことを大事にしていると話し、無理して「明日も来よう！」よりも「来月また来よう！」というお客様を多く抱えているそうだ。
「色恋営業も否定はしませんが、無理して来店頻度を上げるよりは『毎月1回は会いたい』って思ってもらえる方が嬉しいな」
自分の強みを知ってる？“数字で見る”稼げる自分の作り方
現状、成績が振るわない人に「まずやってみてほしい」とリアさんが教えてくれたのは“統計を取ること” 。一体どうやって取るんだろうか？
「スカウトの人がよく『店の情報たくさんあります！』とかいうけど、誰しも稼げる店なんて存在しない。自分の情報が1番です。他の子がどれだけ稼いでも自分が稼げなかったら意味がないんだから。私は家にホワイトボードがあって、常にアベレージを測ってきました（笑）。吉原とかは120分しかないお店もあるけど、60分とか90分のコースが何個かに分かれているお店だったら、自分がどのコースが1番本指で返しているかっていうのだけでも分かれば、自分の得意コースがわかる。まず自分の現状を知ることが大事。まずは10日からとか始めてみたら良いかも」
また「設定がブレている人も多い」と話す。
「吉原年齢なんて言葉もありますが、風俗嬢は実年齢よりも若く設定している人は多いですよね。お客様側もそれはある程度わかっていると思うのですが、2輪車をしたりすると『？』と感じることは結構ありますね。年齢だけでなく、プロフィールのキャラとあまりにかけ離れていて『この接客で大丈夫なの？』と心配になってしまうこともあります」
設定以外にもこんな問題点について話してくれた。
「“裏引き” ですね。裏引きをすることによって、その瞬間は多くもらえますが長い目で見たら客離れに繋がっていると感じます。あまりお客様を舐めすぎない方がいい」
「病むなら辞める」覚悟が未来をつくる
だがリアさんはこの仕事を「無理やり頑張るんではなく、病むなら（風俗の仕事を）辞めるべき」ときっぱり。
「正直ね、今の風俗嬢が増えた飽和状態になっているのは、緩い子が多いからだと思います。ぶっちゃけ本気で働きたい人の邪魔ではある。風俗は弱肉強食。私は10代で親もいなくて、家もなくて、今日食べるお金がなくて風俗嬢になりました。親がいて、家がある子はそもそも幸せだって感じてほしいし、本来風俗に足を踏み入れる必要はないと思います」
近い将来ではないが、引退も視野に入れているんだとか。
「いくら貯金をしたらこの業界を上がるとか、自分がいくらあれば生活できるか、などは自分で把握していた方がいいですね。今はアパレル業や美容室の経営に携わったり、他にも色々と昼の仕事をしています。色々あったけど、ポジティブにいつかくる引退の為に動いています」
2000文字では書ききれないほどのたくさんの経験を積んでいるリアさん。妖麗な見た目と、気遣いのできるところにお客様もイチコロなんでしょう。
自身の仕事術を惜しみなく共有しつつも「病むならやるべきではない」とキッパリ発言するところも素敵でした。
かつては『天才てれびくん』に出演し、BANDAIのCMや『ちゃお』のモデルとしても活躍。芸能経験を経て、単体AV女優としてもキャリアを築き、現在は風俗業界での仕事と並行しながら、アパレル業や美容室経営など新たな挑戦も進行中。
https://x.com/simba_chaaaaaan
こちらもcheck！
〇“選ばれる”接客術レポート！
〇リピーターをつくるおもてなし術