インフルエンサー嬢インタビューシリーズ vol.05　優月心菜『この子に会いたい』と思わせる秘訣とは？“選ばれる”接客術レポート！

最終更新日：2025年5月23日

「そんなに売れっ子じゃないからお話できることなんてあるかなぁ」と謙遜しながら話してくれたのは、優月心菜さん。
彼女はYouTubeの制作会社で働きながら現役の怪談師であり、タレント活動もこなす現役風俗嬢だ。他にも声優、Vtuber、ライブアイドル、グラビアアイドル、単体AV女優、さらに漫画家の顔も持っていた多彩な人。

多才すぎる現役風俗嬢・優月心菜さんの接客術

そんな彼女に接客のコツを聞いてみると「趣味講習されたのがよかった」とあっけらかんと笑った。

「これ参考にならないと思うし、今の時代なら一発アウトだと思うんですが（笑）。最初に面接に行った風俗店の店長に趣味講習されたんですよ。店長がお客さん役で、ドアに入ってくるところから。そのテンプレがよかったから『あ、こうすればいいんだ』ってわかったし、お客さん受けも良かったんです」

その店に在籍している間に、客足が途絶えると「おかわりをお願いしていました」というからすごい。

「指名が減ると、店長に『講習お願いします！』って頼んでた（笑）。あとで趣味講習がダメっていうのを知ってびっくりしました。ただ彼に教わった体の洗い方や所作はいまだに誉められますからね」

以前、他媒体で取材させてもらった時に「ホスト狂いでした」という衝撃的なカミングアウトもしてくれた優月さん。その頃は地方の風俗店に出稼ぎにも行っていたようだが「あまりお勧めしない」と話す。

「稼げるけど病みますねぇ…。1日11人接客を7日間とかで組んでたんで、1日中ホテル街をグルグルするんですよ。ゲシュタルト崩壊して『あれ、さっきもこのホテルにいなかったっけ？』と自分がどこにいるのかすらよくわからなくなって、気が狂いそうになっていました…。とはいえコロナ前の稼げる時期で1日の保証が10万を超えるいい時期でした。今はもっと厳しいんじゃないかな？」

SNSで「出稼ぎを組んだけど、写真と違うと帰された！」「出稼ぎ先で体重計に乗せられて保証を減らされた」などの書き込みを見かけたことがあったが、優月さんは出稼ぎに行っていた頃はこんな対策をしていたそうだ。

「逆サバ読んでました！大体実際の体重よりもプラス5kgで申告してました。そうすると『思ったより全然細いね！』と好印象を持ってくれて、運がいいと保証が数千円上がることもありました」

また写メ日記に関しては、出稼ぎ店でも在籍店でも「結構まめに更新するかも」という。

「朝1回更新して、1人接客したら1回更新、10人接客したら10回、最後退勤時に1回更新は最低でもしていました。稼げない時期は24回投稿した日もありました（笑）。そしたら結構予約入りましたね」

また写真に「敢えて顔を映さない」というのも効果的面だったようで「ネット指名がたくさん入りました」と教えてくれた。

「身体はうまく映ったのに顔がイマイチ…っていう写真を首から下で載せたら、すごく好評で。プロフィールには顔を載せているんだけど、写メ日記には顔がない！っていうのが『実物はどんな子なんだろう？」と興味を引いたみたいです」

現在3足の草鞋を履く優月さんは、とにかく忙しい。写メ日記の写真は撮れても内容が思い付かない時は、アプリに頼るそうだ。

「チャットGPTとダイリーっていうアプリを使っています。忙しくて脳死してる時とは、そのままコピペはないけど、参考にしてます。使えるものは使っていかないと」

店外デートは“ありがとう”の気持ち

さらに「これは私しかしていないと思うんですけど」と言って、優月さんがお客さんに対してしているあることを教えてくれた。

「まず10回来てくれたら１回店外デートをします！私の休みの日にもちろん無料で。本当に普通のデートをします」

10回来てくれた人には無条件で店外デートをするそうだが、急に誘われたお客さんは「送り先間違えてない？」と戸惑う人がほとんどだと話す。

「みんなすっごい喜んでくれますね。中にはHなことも出来るのかな？ と誘ってくる人もいるけど、それは絶対にしない。『タッチはお店でね♡』と言って手も繋ぎません。こんなたくさん風俗嬢がいる中で私を指名してくれたお礼の気持ちです」

だが、休みの日に会うことで勘違いするお客さんや「また無償で会いたい」と言い出す人はいないんだろうか？

「確かに腕を組んだりキスをしたりしたら『あれ？いけるかも？』って思っちゃうかもしれませんが、しっかり線引きしているから今までにそういう感じになってしまったことはいですね。みんな長く通ってくれています」

ホストから学んだ“通わせる”テクニック

こういった接客術は「ホストから学びましたね」と優月さんは笑う。

「お店の外で会いたいから、お店でお金を使うっていうのをまさに自分がやってましたから（笑）。他にも、キャバクラで少し働いた時にお姉さんに教わった“指名されてなくてもバレンタインやクリスマスにはちょっとしたものをプレゼントする” “旅行に行ったらお土産を多めに買っておいて、お客さんにあげる” の2点はやっていますね」

また雨の日や寒い日は必ずあったかいお茶を買って、お客さんとの対面時に渡すんだとか。
「これも結構喜んでくれる人が多いですね。『ここまでしてくれる子はいないよ』って涙ぐまれたこともあります」

優月さんは「異業種でもいいところはどんどん取り入れていきたい」と前向きに話す。

「結構風俗嬢の子ってホスト行った経験ある子が多いと思うんですが、彼らがしてくれたことをお客さんにやってあげるとすごく喜んでくれます。勉強代としては高すぎたけど（苦笑）狂っていた時期も無駄にはなっていないかな。今は本当にルッキズムがすごいというか、本当に可愛くて仕事熱心な風俗嬢が増えすぎて、どんどん稼ぐのがキツくなってきました。だから私も人に教えている場合ではないのですが、風俗のお仕事も好きなのでこれからも頑張って働きたいと思ってます。みんなで頑張りましょう！」

取材日もYouTubeの撮影後の夕方合流だったら、その足で19時から朝6時まで出勤するという優月さん。「今日もいいお客さんに出会いたいな！」と笑顔で仕事に向かう姿に筆者も元気をもらった。