最終更新日:2025年7月18日
風俗の仕事は、この世の仕事の中でも最も「マニュアル化しづらい」仕事の一つです。店舗によって客層が全く違っており、求められるものも、自分を指名してくれたお客様それぞれによって変わります。接客に正解はなく、自分で得た経験ひとつで、働き方も接客方法も、自分で考えて変えていく必要があります。
世の中には「風俗教本」なるものもあり、個人の方が販売している場合もありますが、こういった本を読むことはおすすめしません。なぜなら、風俗に正解はないからです。他人の見つけた正解を真似すれば上手くいくということでもないので、情報を鵜呑みにすることで、むしろ今よりも働きづらさを感じる場合があります。
風俗という仕事を長く続けるためには、色々なことを経験し、考えてみることが大切なのだと思います。講習はそのための一つの手段ではありますが、金額が安くはないことも多いので、気軽に思考の訓練をするためには、本を読んでみるのがおすすめです。
今回は、年間に100冊本を読んできた筆者が、風俗のお仕事にも生きる部分があると感じる本をまとめてみました。
一つ先にお伝えしておきたいのは、今回ご紹介するのはどれも「風俗の仕事」について書かれた本ではないということです。ですが、人とのコミュニケーションの方法であったり、それぞれの働き方であったり、風俗の仕事にも通ずる部分がある本を紹介しています。
痛客と距離を置きたい時に参考になる本

風俗をしていると、どうしても「痛客」と言われるヒドいお客様に当たってしまうことがあります。これは、風俗では初回で女の子がお客様を選別することが難しいからです。一度接客して厳しいと感じればNGを出すこともできますが、初回での接客中に手を挙げることが難しく、どうしても初回の一回は我慢して接客してしまうという人も多いのではないでしょうか。
そもそも「NGを出すのが苦手」という方もいます。たしかに自分好みのお客様だけを選別していると、いつか指名してくれる人がいなくなるような気がして不安になりますよね。
しかしNG(出禁)をなるべくしないようにという考え方自体、日本特有の「お客様が神様論」に自分が従ってしまっていることにはならないでしょうか?
『常識のない喫茶店』は、常識にとらわれずに働く女性のエッセイ本です。喫茶店という場所でも「お客様が神様」という考え方をするお客は多いようですが、自分の常識から外れた対応を取るお客には、雇われスタッフの立場でありながらも、容赦のない対応を取ることもある女性。
喫茶店の中では、痛客たちはユーモラスなあだ名をつけられ、うわさ話の対象になっています。店員をお客様とはいえ、店員も人。好きなタイプ、嫌いなタイプがいて当たり前だ、と思わされるような日常が、ユーモラスに描かれています。
我慢せずに働く、声を上げる、自分らしく振る舞うことの大切さを思い出させてくれる一冊です。言いたいことを代弁してくれているような、スカッとするようなエピソードが多く載っているので、ビジネスシーンのみならず、自分が知らず知らずのうちに我慢していることに気づくかもしれません。その我慢、我慢以外の方法はないのかを、著者の方の行動を参考にしながら、自分でも考えてみるのもいいでしょう。
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自分に合うお客様を、自分が発信する情報で“選別”するコツをつかむ本
風俗のお仕事で大切なのは、エロのスキルもそうですが、やはり人と接する力があるかどうかだと思います。コミュニケーション術の本は色々ありますが、大切なのは「自分に合う人がどういう人なのか」を見抜く力だと思います。
マッチングアプリでの活動は、自分に合う人がどんな人かを考えるという意味で、風俗の世界との共通点があります。指名してからでないと、相手がどんな人かお互いに分からないというのも、マッチングアプリでの初デートに似ている部分がありますね。
風俗では、女の子の方はホームページのプロフィールや写メ日記、SNSなどで自分の人間性を伝えることができます。男性はその情報を見て女の子を選んでいますが、それでも「思っていた感じと違うな」と思うことはあるので、このあたりもマッチングアプリでの出会い方に似ています。オンライン上の文章だけで、自分を表現するのは難しいものです。
『Tinder公式 初対面に強くなる – 「初手」で圧倒的にリードする』は、マッチングアプリ「Tinder」が公式に出版している本です。しかし、その内容はTinderでの出会い方に止まらず、ネット上で自分と合う人をどう選別すればいいのか、どんなコミュニケーションを取ればいいのかについて書いてあります。
特に、初指名の時に初対面のお客様に緊張しがちな人にとっては耳よりな情報が多く書いてあります。オンライン上で自分に合うお客様を見つけるために、どんな情報を発信するべきかを考えるきっかけになると思います。それ以外にももちろん、これからいつかマッチングアプリを使って、気の合うパートナーを探してみたい人にもおすすめです。
これからの時代、インターネットで自身やブランドを上手に発信する方法が分かっていると、色々なことに生かすことができるはずです。
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手軽に美しくなりたい時のための本

風俗というお仕事をしていると、考えずにはいられないのが「美」について。お店にランキングがあったり、お客様の中には直接「〇〇ちゃんの方がキレイだったな」と言ってくる人がいたり……私たちは知らないうちに、美しさを競うレースに強制参加させられています。
これは、風俗というお仕事に関わっていない女性もそうです。知らず知らずのうちに、誰かにランキングづけされている。それが日常的な社会なので、自分が美しいかどうかが気になってしまったり、時に美に執着してしまうのも当たり前のこと。
『キレイはこれでつくれます』は、タレントで元グラビアアイドルのMEGUMIさんの書いた本。SNSでも美容について色々と発信している彼女が普段意識している、忙しくてもきれいでいるコツやアイテムが紹介されています。
美容に関する情報はネットでも摂取することができますが、正直「何を信じればいいか分からない」という人も多いはず。それに、美肌に美髪、ダイエット、アンチエイジングなど、美容には細かいジャンルが設定されていて、一つ一つの情報を精査するのも面倒です。
そんな時こそ、信用できる人の本を読んでしまうのが一番ラクなのです。本の中には著者が実際に試したアイテムや美容のコツがたくさん紹介されているだけではなく、美容との向き合い方にも言及されています。芸能界という、同じく「美しさランキング」に厳しい世界で生きてきた彼女だからこそ伝えられる、美容への向き合い方も参考になります。
周囲と比べてしまってヘコんでいる時に、自分に元気をあげる方法についても考えることができる本です。年齢を重ねても、自分らしく働く方法について考えることもできるでしょう。
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大切なのは「自分で考えて行動する」こと
今回紹介した本は、どれも直接風俗とは関係がない本です。しかしどんな本を読む時も「もしも自分なら」と、置き換えて考えてみることが大切です。自分と同じ性格で、自分と同じ人生を生きている人などいません。
だからこそ、どんな本を読む時にも、自分の人生に活かす方法を考えてみましょう。接客、お客様との相性、美容……どれも、どんな仕事をする女性にも共通するテーマです。
風俗という仕事を「特殊な仕事」と思っている人も多いかもしれませんが、根本はお客様との距離が近い接客業です。
自分の置かれている立場を特別扱いしすぎず、自分の環境や、悩んでいることを冷静に考える。読書は、そのきっかけを作ってくれると思います。
色々な本を読んで、色々な考え、価値観を擬似体験したり、自分ならどうするかを考えていくことで、自身の知見を広げてみましょう。
本を向き合うことは、自分と向き合うこと。自分を知ることは、自分の将来や、今後の働き方を考えるための大きな一歩になるでしょう。