最終更新日:2025年4月25日
春の風物詩、花粉症もピークの時期を迎えました。皆さまこころとからだを、日々労っておられますか。なるべく穏やかで心地よい毎日を過ごしたいと誰もが願うもの。本日は「感情マネジメント」というテーマでお話しします。初めて聞いた、という方もおられるかもしれません。後半に感情マネジメントのコツもお伝えしますので、がんばりすぎず、楽しみながら取り組んでいただければ幸いです。
感情マネジメントとは

私たちは日々、様々な感情を経験します。うれしい、かなしい、腹が立つ、不安、好きなどこれらの感情は、人間らしく生きるために大切な要素ですよね。平和に暮らしたいと望んでいるのに、何かしらの感情が強くなりすぎて、これまでトラブルになってしまったことはありませんか?
簡単に言うと感情とうまく付き合うための方法=感情マネジメントといいます。これは同時に快適に生きるコツでもあるのです。
感情とは
感情とは、私たちのこころとからだの両方に影響を与える反応のことをいいます。
- 喜び
- 悲しみ
- 怒り
- 恐れ
- 驚き
- 嫌悪
これらは、人類の進化のなかでいきるために役立ってきました。例えば、恐れは危険から身を守るため、喜びは良い経験を記憶に残すために重要な役割を果たしてきたのです。
感情マネジメントがなぜ大切なのか
感情は私たちの行動に大きな影響を与えます。
・怒りが強すぎて、後悔するような言動をしてしまった
・不安が増大して、チャレンジすることを避けてきた
・悲しみが深すぎて、日常生活に支障が出た
このように身に覚えのある方もおられるのではないでしょうか。ある研究によると、感情をうまくコントロールできる人は、人間関係や学業、仕事など、人生の様々な場面で成功しやすいことがわかっています(Goleman, 1995)。
つまり感情マネジメントは人生の質(QOL)を大きく向上させるのです。
感情マネジメント練習のヒント

続いて感情マネジメントの練習として、導入のヒントいくつかご紹介します。取り組みやすそうだなと思えるものから試してみましょう。
①リラックス法
深呼吸を繰り返す、瞑想、坐禅、ヨガなど
②運動
ジョギング、ウォーキング、ジム、テニス、水泳、犬の散歩、掃除など
③音楽を聴く
ジャンルを問わない
④信頼できる人に話を聞いてもらう
アドバイス不要でただ聴いてもらうだけ
⑤日記をつける
日記帳やアプリの活用
以上の方法を活用すると、この場面で怒りのスイッチが入るな、このキーワードは泣きたくなるのだな、など自分の感情のクセが少しずつ見えてくるはずです。
これらのスキルは、練習を重ねることで必ず上達します。一度にすべてを完璧にしようとせず、少しずつ試しましょう。
感情マネジメントの効果
コンサルティングの場面で上記練習方法をお伝えし、実践して頂いた結果をお伝えします。
①Aさん
仕事における不安をコントロールできたことで、実力を十分に発揮できるようになり、また失敗し落込んだとしても、適切なステップで回復できた。
②Bさん
SNSでのコミュニケーションで誤解が生じたことがあったが、炎上せず冷静に対応ができた。他人の感情を理解しやすくなり、前より深い信頼関係を築くことができた。
③Cさん
生活習慣においてイライラによる過食を予防し減量に成功、時間管理もできるようになった。
ざっと挙げただけでも、このような変化がみられました。効果をまとめると以下になるでしょう。
・安定した人間関係を築くことができる
・仕事や学校でのパフォーマンスアップ
・ストレスに強くなる
・自己理解が深まる
・目標達成しやすくなる
これらのメリットは、一朝一夕に得られるものではありませんが、継続的な実践によって確実に築くことができます。
効果が現れた理由
自分にとってのストレスの原因に気づき感情の癖を見つけたこと。複数の原因の中で、変えられる範囲で環境を改善するにはどうしたらいいか考えたこと。変えられない物事やストレスの中身に捉われすぎず、別のことに意識を向ける必要性や方法が見えてきたからと考えられます。
そして考え方の方向性を変え、感情表現を適切におこなうことが、より豊かに、穏やかに過ごすコツだと気づくことができました。こうして効果を最大限に引き出せたのです。
おわりに

感情マネジメントは人生の質(QOL)を高めるための重要なスキルです。感情を完璧にコントロールすることが目的ではありません。大切なのは自分の感情に気づき、理解し、上手に付き合っていく方法を見つけることです。今日できることから、少しずつ取り組んでみてくださいね。次回はえみ先生が『リピートが減らない究極の〝お断り〟』についてお話しくださいます。お楽しみに!