最終更新日:2025年6月16日
今年4月に海外売春を斡旋したとして男性4人が逮捕されました。その裁判の傍聴をしてきたので、その実態や危険性についても触れていきたいと思います。
今後も主犯の裁判が続くため、また記事にできればと思います。
海外出稼ぎ売春の斡旋で逮捕された4人の男性
2024年4月に、海外出稼ぎ売春の斡旋で4人の男性が逮捕されました。
「海外出稼ぎシャルム」というサイトを使って海外で売春したい女性を募集し、これまで「3年間で200~300人をカナダやオーストラリア、米国に派遣した」と主犯が供述しているとされています。
また、売上金の一部は手数料などで売春組織や逮捕された男たちに渡り、女性の手元に残るのは5割程度だったとされています。
X(旧:Twitter)などでは、「海外で出稼ぎしませんか?」といった求人アカウントがポストしたり、スカウトマンからDMが来たりしたのを見たことがあるという人もいるのでは!?
今回、傍聴となった事件の“被害者(売春をするために海外に渡った女性)”は4人。氷山の一角です。
そして、逮捕された4人のうち、3人が起訴され裁判となりました。
そのうち主犯の臼井良夫と、スカウトの田中康博や斡旋において経理等を担当し臼井良夫の右腕として働いていた大原洋介は別進行になっていて、田中康博と大原洋介の裁判は9月5日に終了。執行猶予4年、懲役2年の判決で確定しました。
主犯の臼井良夫は、当初は北米の売春施設を中心に女性を派遣していたものの、オーストラリアの売春施設「244」のライセンスを買い取って運営しています。どのような運営になっていたのか、これから裁判で明らかになっていくでしょう。いずれ記事で書いていく予定です。

海外売春のスカウトマンの報酬はわずか2%だった
スカウトマンとして逮捕された田中康博は、次のように話していました。
「2020年にコロナでにっちもさっちも行かなくなった女性がやってきて、『海外に出稼ぎに行きたい』と相談されたことから、需要があることがわかった。自分も仕事をしなければ生活できないし、国内で女性を風俗の仕事に紹介することは悪いことだと思っていなかった。2021年からはHPも作り、Twitter(当時)も初めて、仕事として海外売春の斡旋を行うようになった」
田中康博は、仕事を紹介することについて、当時はじっくり考えることなく、良いことだとか悪いことだとか判断することはなかったそうです。
それはおそらく“スカウトバック”の低さにあったのではないかと思われます。
裁判で検察から出された証拠によると、田中康博のスカウトバックはわずか2%。4人で総額約35万円。1人の女性の1渡航あたりで約7〜9万円の報酬でした。別のスカウトAが受け取っていた金額の10分の1程度です。
この田中康博のスカウトバックを、「ずいぶん安いんだな」と感じた読者の方もいるのでは!?
裁判に現れた田中康博の姿は、ボサボサの長髪白髪を1つに束ね、ヨレヨレのロングTシャツ、バッグはビニール袋でした。
裁判を見ていると、安い報酬で使われて、有罪判決さえ受けたTは搾取されている側だったのではないだろうかと感じさせられます。
風俗は“個人事業主”。自分の身は自分で守る必要がある
「お金がない」「稼げない」「暮らしていけない」…とても怖いことです。
特に、この風俗業界で働く女性は、様々な理由を抱えていることがほとんど。
この裁判を傍聴していると、海外で働いた女性たちはいずれも2〜3週間で200〜500万円を稼いでいることがわかりました。
非常に高い収入です。
けれども、リスクはないのでしょうか。
まず、1つ目のリスクとして、日本女性の海外売春は社会問題化しているため、入国審査がどんどん厳しくなっています。実際、入管で止められ、帰国を余儀なくされたケースも。また、もし、売春していることが海外で発覚すると、どんなことが起きるのでしょうか。

サイトに詳しく書かれてありましたので、一部抜粋します。
“海外に出稼ぎ娼婦でやってくる女性というのは 「いつ死んでも文句が言えないほど楽観的で世間知らず」だと思っています。
アメリカではデート相手のドリンクに薬をもってレイプに及ぶデート・レイプが決して少なくありませんが、学生でもビジネスマンでも簡単に手に入れられるのがデート・レイプ・ドラッグです。 そんな社会ですので、人身売買組織の手に掛かったらレイプどころでは済みません。 たった一杯のドリンクで目が覚めた時には捕われの身になってしまう女性も居れば、目が覚めた場所がアメリカではないケースさえあるのです。 “
ただ、1つだけ。文末に「出稼ぎ娼婦は日本の恥」とありますが、その考えかたには賛成できかねます。「恥」と一言で言い切って切り捨てる姿勢は、無理解に繋がり、結果的に差別や偏見を助長してしまいます。
危険に巻き込まれないためには、どうしたら良いかと寄り添って考えることで解決の道が探れるとともに、差別や偏見もなくなるのだと思うのですよね。