11月3日に行われたヒメセミナーのテーマは「性感染症」。クラミジア、淋病、梅毒など様々な病気がありますが、意外と正しい知識って知らないものだったりしませんか?
「どうやって感染するのか?」「医学的に正しい予防法は?」「巷に流布する都市伝説的な話は信じられるの?」などなどと考えていくと、自分が今もっている知識って、信頼できるかものなのかわからなくなってくるかもしれません。
というわけで、今回は、医師から正しい知識を楽しく学べる機会をつくりました。そのセミナーをレポートします!!
- レポート:中山美里
まずは性感染症ってなに!? というところから…
性感染症セミナーと聞くと、「なんだか難しそう!!」と身構えてしまう方もいるのではないでしょうか。だからこそ、今回は「難しそうな医学の話を簡単に分かりやすく、できれば面白く」をテーマに講座を企画しました。
講師として登壇したのは、新吉原検診所の小田島純先生!! もしかしたらお世話になっている方もいるかもしれませんね。それから、セクシャルウェルネス産業で働く人たちの差別や偏見を解消することをテーマに活動しているsienteの皆さんです。
まず、スタートは「性感染症ってなに!?」というところから。
「性病になっちゃった」ってよく言いますが、それって、いつ、どういうタイミングでかかったのか…よく考えるとわからなくないですか?
例えば、梅毒の人と性行為をもったとしても、絶対に「性病になっちゃう」わけではありません。感染率の低いHIVの場合は、陽性男性から女性に感染る確率は、なんと0.3%。
いつ、どのように感染して、いつから他人に感染してしまうのか? って、このお仕事をしていたら知りたいところですよね。
これ、答えを書いてしまうと、2週間に1回の頻度で性感染症検査をしていると、他人に感染させる可能性は非常に低くなるそうです。 こんな感じで「性感染症ってどんな病気?」ということを学んでいきました。
都市伝説の寸劇で学ぶ!! 信じちゃいけない“噂”とは?
このお仕事をしていると、性病にまつわるいろんな噂を聞きますよね。
例えば、「リステリンでうがいをすると喉の淋病の発症を防げるらしい」とか「ネットで買った薬で性感染症を治せる!?」とか。
それを、現役AV女優の月島さくらさんをはじめとしたsienteのメンバーが寸劇で面白おかしく表現し、それに対して小田島先生が「◯」「×」を答えてくださいました。
例えば、こんな感じ!!
「カンジダの時に膣内にビオフェルミンを入れると治るらしい」という都市伝説について、寸劇から解説してもらっちゃいましょう!!
「先輩、カンジダになったことあります?」
「最近はないけど、ちょっと前かかったかな」
「そうなんですね、治療費ってどれくらいですか?」
「あー、実はねえ、クリニック行ってないんだ」
「行ってなくて治ったんですか!?」
「うん」
「どうやって治しました」
「これ!」
「ビオフェルミン!?」
「そ!! コレをツッコめばOK!!」
「えっ!? そんなんで治るんですか?」
「治るよ!! ネットに書いてあってやったし…」
〜以下、略〜
とまあ、こんな感じ。
で、これ、信じてOKな都市伝説だと思います!? 信じちゃダメなやつだと思います!?
答えは、信じちゃダメ!! でした。
医学的な解説は、もともと膣内を健康な状態に保っている菌のバランスを崩してしまうから、です。
アルカリ性の石鹸で膣を洗うのは良くないって知っている人は多いと思います。それは健康な膣は乳酸桿菌によって強めの酸性に保たれているからなんですね。
その乳酸桿菌によって、カンジダにもならないように保たれているのですが、疲労や抗生剤の使用などで膣内の健康な環境が崩れてしまうと、常在菌であるカンジダが悪戯をはたらいてしまう…というわけ。
つまり、もともと膣にいる菌が元気になることがベストなのですが、ビオフェルミンが入ることで、元の菌が元気になるタイミングを逃してしまうんですね。
リステリンやネットで買えるお薬についても知りたいって!? それは……ぜひ、次回のセミナーにご参加くださいね!!
<講師プロフィール>
- 新吉原検診所
- 業界に理解のある気さくな女医の先生が、しっかり見てくれますよ!
即日検査結果が出るので、お店を休むのも最小限で済むのも嬉しいところ♪
受診前にホームページからの事前登録をお忘れなく! - https://shinyoshihara.com
- 一般社団法人siente
- AVや風俗、漫画やアニメといった成人向け娯楽作品などのセクシャルウェルネス業界で働く人の偏見や差別を解消する活動をしている団体です。
何気にベテラン陣が多いので、懇親会ではいろんなことをお話ししてくださいね! - https://siente.tokyo