元レジェンド嬢・SUMIRE先生率いる講師軍団による「接客」講習セミナー。この夏には、現役“最強レベル”の最高峰売れっ子嬢たちに、SUMIRE先生が接客のコツ、売れたきっかけなどをインタビューしていく特別セミナーが開催。5時間たっぷり、売れっ子たちの半生やストーリー、なぜ売れている理由を聞いてきました。

取材レポート：あぽろ

全国最強クラスの売れっ子嬢の「売れたワケ」に隠された秘密とは

今回の講座は、これまでで最大規模の開催。SUMIRE先生のグループ講座は、参加人数がうなぎのぼり。なんと言っても、他の講習ではなかなか見かけない、講師陣の豪華さが魅力の一つです。

ゲストとして参加した「現役嬢」たちは、全国屈指の売れっ子三人。どの女性も、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで予約を埋めています。

ミスヘブン総選挙で全国1位となった伝説のデリヘル嬢・まりてんさんはYoutuberとしても活躍中。フォトエッセイにも重版がかかっており、マルチな活動でまさに令和的な売れ方を体現する女性。日本で一番有名な風俗嬢の頭の中が、気になる女性は多いハズ。

所属店舗で唯一のレジェンドクラス嬢・全国屈指の高単価嬢、桐島ねねさんは、ライブ配信やアイドル活動など、夜の世界とは別のエントランスからもファンを集めています。リピート率が高すぎるがゆえに、新規客は抽選制。一風変わった働き方は、どのように構築されていったのでしょうか。

吉原で入店初月からナンバーワンをキープしつづける桜木さんは、睾丸マッサージの資格取得者。「元地雷嬢」だったという彼女は、なぜ今売れっ子として吉原のトップに君臨することができているのでしょう。

三人の売れっ子女性たちにインタビューをしていくのは、SUMIRE先生とSincereの講師・NOZOMI先生。5時間という長時間の講座でしたが、売れっ子たちのプロ意識の高さ、変わったきっかけ、接客のコツ……他では聞くことができないレアトークが目白押しでした。

売れっ子になる前後で変えたこと、リピートのために気をつけていること…気になること全部聞き！

一人につき1時間以上、濃密すぎるリアルトークイベントがスタート……！

最初に登壇してくれた桜木ゆうさんは、その名声からはギャップのある、控えめさを感じさせる女性。丁寧な話し方や仕草には品があるのですが、ご自身は自分のことを“陰キャ”とも自称されていました。

もともと、風俗のお仕事が「嫌だった」と、あけすけに語ってくれた桜木さん。お客様のことも、当時は「気持ち悪い」と思ってしまっていたのだそう……。

しかし、現在はお客様のことを「愛おしい」と感じるのだといいます。モチベーションがなかなか上がらず、当日欠勤も多かった桜木さんですが、恋人との破局をきっかけに「自分には後がない」と考えるように。意識を変えて働き始めてみると、恋人を失った人恋しさも相まって「お客様の笑顔が見たい」「触れたい」と思えるようになりました。

そこからの桜木さんの接客は、地雷嬢だった時代を忘れさせるほどの「セクシー密着接客」に。お客様の心に残る、インパクトのある衣装を選んだり、キスの仕方を工夫したり、自分から接客に対して努力を重ねるようになったのです。お店の人のアドバイスも聞き入れ、フラットな努力を重ねていった結果、吉原でも不動のナンバーワンに輝きました。

桜木さんのすごいところは、多くの女の子と同じく“仕事が好きになれない”というところからスタートしているところ。誰でも、お店の集客で仕事をもらいやすい若い時期にその経験をし、180度違う接客、違う女性像に向かって努力を重ねられたことがポイントです。

現在は、飼っている猫を愛でたり、筋トレをすることで心身のモチベーションを保っているそう。元の性格がストイックではなかったとしても、変わるために行動さえできれば、自分の悪い癖やルーティンも変えることができるのだと、前向きに考えることができました。

桐島さんは、学生時代に現在の店舗に入店。卒業とともにブラック企業に入社し、ハードな生活を送っていたのだそう。気分転換も兼ねて久しぶりに店舗に出勤した際に楽しさを感じ、自身の性に対する貪欲さを実感して、この業界に出戻りします。

“エロが好き”という才能は持っていながらも、ADHD気質というハンデも持っている桐島さん。忘れっぽいという弱みを自覚し、接客の後は、お客さんの情報や話したことをなんでもメモしているといいます。

丁寧な接客でリピート客を増やしたものの、たくさんのお客様にまんべんなく入ってもらうようにするのが桐島さん流。お客様1人1人に無理をさせず、コミュニケーションや認知拡大のために、大手配信プラットフォームで配信活動を継続しています。

桐島さんのリピート率が高いのは、配信で人柄を伝えた上で来店いただいているからこそ。好きなことや性格も、一人一人に対してではなく、配信の中であけすけに伝えることで、お客様にも「桐島さんらしさ」を理解してから来店してもらうことができます。

桐島さんのすごいところは、全国屈指の有名嬢でありながら、その実績を鼻にかけていないところ。接客のこだわりは「お客様をナメない」ことなのだといいます。

風俗ではお客様と対等な関係を作れるかどうかが、長く気持ちよく働くためのコツでもあると思います。お客様にナメられてしまえば、自分は働きづらくなりますし、はたまた自分がお客様をナメていると、その姿勢はお客様にも伝わってしまいます。

お客様とはお金で繋がる関係ではありながら、風俗とは心身の接触を伴うお仕事。桐島さんの「自分の仕事を全うしながらも、相手のことをリスペクトする」姿勢には、私もグッと来てしまいました。

相手のことをリスペクトするためにも、自己開示や相手への質問をたくさんするという桐島さん。お客様に限らず、人と人の繋がりを大事にしているからこそ、アイドル活動や配信活動などの「直接的にお金に繋がりづらい広報活動」にも力を入れることができているのかもしれません。

現在は、ライブ配信のマネジメント会社も経営しているという桐島さん。履いているわらじが多いことも、モチベーションを保つポイントなのだそう。スランプがあっても、立てた目標を達成できなくても、行動してみた経験が大切だとも話してくれました。

できなかったことより、できたことに目を向ける。精神的に弱い部分があるからこそ、ポジティブに考えるようにしているという姿勢にも共感できました。ライブ配信などに興味がある人は、桐島さんの活動や配信の様子をウォッチしてみるのもいいのではないでしょうか。

最後に登壇してくれたのは、SNS時代を代表する存在・まりてんさん。もともと超激安店からデビューしており、自分の容姿にも自信がなかったのだそう。しかも、エロに対しても苦手意識があり、汗や唾液などの体液に生理的な嫌悪があったり、エロい言葉責めなどもできなかったのだといいます。

しかし、まりてんさんのすごいところはここから。求められるエロに答えられないことが多いからこそ、予約を埋めないと自分に発言権はない、とストイックに考えたところです。「予約が埋まっていれば嫌なお客さんを断れるから」と、みんなが嫌がるお客さんの中で自分はイケる人はどんな人なのかを考えたり、トーク力を磨くなどの努力を続けます。

さらに、まりてんさんといえばSNSでの知名度が高いことも強みですが……「SNSより写メ日記をがんばれ」という意見だったのも、驚きのポイントでした。SNSは凍結されるリスクがあるため、あくまでサブで運用すべきというのがまりてんさんの考え方。

写メ日記はしっかり更新した上で、余力を使ってSNSを更新。Youtubeでの活動も、同様なのだそう。その上で、スプレッドシートで自分のお客さんを管理していたり、自分がすべきことの優先順位がはっきりしている人です。目的意識が強いところがまりてんさんの強みなのかなと感じました。

20代の頃には、精神的な病気にもかかったことがあるというまりてんさん。口癖を「ウケる」にすることで、お客さんの言うことを間に受けないようにしているなど、数字や結果にはストイックでありながらも、肩の力を抜くポイントを作っているというお話も印象的でした。

やっぱり違う売れっ子たちのマインドを肌で感じて

今回は接客やモチベーション管理、努力しているポイントなど、それぞれの女性たちの働く姿勢や、マインド論も多く語られました。5時間を通して、三人の女性の共通点を考えてみると、それぞれに「つらい時期」があったということも印象的でした。

売れっ子といっても、皆さん最初から売れていたわけではないのです。仕事が嫌だ、お客さんが嫌だなど、みんなと同じ壁にぶつかった後に「どうしたら仕事を楽しめるのか」を考え、行動を変えているという共通点もありました。

仕事に対して嫌だという思いがあっても、自分や行動を変えたことで、環境を変えて嫌な気持ちを軽減することができた成功談。参加者の女の子たちも「私も変わってみたくなった」「どう変わればいいのかが分かった」と、ポジティブな感想を話してくれました。

今、つらい思いをしている子こそ、彼女たちの話に刺さる部分があるのではないかと思います。マインド論に止まらず、すぐに実践できるテクニックも盛りだくさん。きっとたくさんの女の子が、明日働くモチベーションを手にできたことでしょう。