最終更新日:2025年6月16日
今年4月に海外売春を斡旋したとして男性4人が逮捕されました。その裁判の様子を、以前も記事にしました。
今回、主犯とされる臼井良夫被告の裁判が終了したので記事をまとめたいと思います。
海外出稼ぎ売春で殺されているかもしれない女性たち
2024年4月に、海外出稼ぎ売春の斡旋で4人の男性が逮捕され、その裁判が7月〜11月にかけて行われました。
そのうちの2人、スカウトマン・田中康博被告、海外出稼ぎ斡旋会社の社員・大原洋介被告の裁判はこちらの記事にまとめられています。
「海外売春の傍聴記① 海外出稼ぎ売春は本当に稼げる!? どんな危険がある?」
逮捕された男たちは、「海外出稼ぎシャルム」というXのアカウントや募集サイトを使って女性を集め、カナダやオーストラリア、米国に派遣していました。そのルートで海外売春をした女性は、3年間で200~300人にも登ります。
主犯とされる臼井良夫被告の裁判は、11月14日に終了し、懲役3年、執行猶予5年の判決が出ました。
最近、Xではこのようなポストが話題になりました。
このポストの内容を要約すると次の通り
・タイの出稼ぎ風俗の話にのったところ、空港に到着すると仲介役にパスポートや荷物を全て預けることになった。
・タイ国境から小舟で川を越え(おそらくラオスに入国)、売春施設に到着すると暴力を振るわれ、薬を盛られて意識が朦朧となった。その後は毎日のように客を取らされ、客は全て中国人だった。
・他の日本人女性もいたが、ある日突然いなくなった。(弁護士によると、亡くなっている可能性が高い)
・女性は隙を見て逃げ出し、自力で川を越えたところを保護された。
・これは一例で、似たような事例が複数報告されている。弁護士によると、タイに入国した後、認められた滞在期間を超えた後も出国した形跡のない日本人女性が、昨年だけで50〜60人いる。
実際に、私も海外出稼ぎ売春に関心を持ち、調査を始めたところ、出国した日本人女性が帰国していない、行方不明であるという話を耳にしました。
2人や3人という数字ではなく、何十人という人数になっていて、行政機関も問題視している。そして、行方不明になった女性たちは、人身売買に巻き込まれ、臓器売買をされているのではないかと言われているということでした。
他にも、そういった違法な売春施設を利用する人にはHIV感染者が増えているという話、プレイ中に銃口を突きつけられて強盗されたという話も耳にしました。
多くの国で出稼ぎ売春が行われている
出稼ぎ先は、北米ではカナダ、米国。アジアでは、上記のタイの他、フィリピン、ドバイ、香港(マカオ)、台湾。その他、オーストラリアというように、非常に多国に渡っています。
現在、世界では「売春」が違法である国と合法である国があり、例えば、上のXのポストでいうと、タイは条件によって違法ではなく、ラオスでは違法となっていました。
売春が違法である国では、合法である国以上に危険に巻き込まれやすくなることは想像できるかと思います。違法行為を組織だって行うには、マフィア等が絡むことになります。また「違法である、危険であると知りながら海外に1人でやってきた人」と見られること自体が、身を危険におく行為。自身の身に、どんな危険が起きたとしても、不思議ではない状況に自ら飛び込んでいるのです。
ちなみに、売春が認められている国の代表例にオーストラリアがあり、ほとんどの州で売春が合法化されています。
今回、判決が出た臼井被告は、オーストラリアのシドニーで売春施設「244」の運営をしています。裁判中、臼井被告の証言によると、オーストラリアで売春が合法だったため、問題ない行為であると認識していたようです。
確かに、そこで売春をしても罰せられることはありませんが、就労ビザなど働くことのできるビザを取らずに日本から出国したら、それは違法な渡航となります。出稼ぎ売春に行く際は、「観光目的である」などと嘘をつくよう指導されます。
完全に「違法ではない状態」で出稼ぎ売春をすることは難しいのが現状です。
どこかに違法行為が含まれている以上、そこには様々なリスクが付きまといます。
今回は長くなってきたので、次回に続きます。