この業界で幾度となく語られてきた「キモ客」「痛客」にまつわる問題。キモいとか、痛いとか少々主語が大きいため、結局“なぜキモいと感じるのか”について考えられている人は、あまりいないように感じます。
あなたはいったい、痛客さんの「何がキモいのか」。キモい、に明確な線引きが生まれたら、明日からもっと働きやすくなるはずなんです。曖昧にするほど「キモそうな人」が全部嫌いになるものなのですから。
極端な例から、自分の強みを探る「究極の2択」
実は、究極の2択を自分に突きつけるという作業では「ビジネスや対人関係における『強み』をどこに置くか」を決めることができます。
まずは「キモい」という言葉を、ビジネス的な「ニーズ」と「対応する女の子のコスト」の観点で分解してみます。ここでいう「キモいおじさん」と「キモい童貞」は架空の存在なので、特定の人物を連想せず考えてみてくださいね。
たとえば「キモいおじさん」には、経済力がある、上から目線、説教したがる、承認欲求が強い、支配欲がある、弱みを人に出すのが苦手、といった特徴があります。お金は持っているけれど、「ここはお金を払ってサービスを受ける場」であるという認識を忘れて「自分という人間が好意を持たれている」と誤認したり、女の子に対して自分のテクニックを披露したがったりするため、コントロールしづらいのが「キモいおじさん」の特徴です。
では一方「キモい童貞」だとどうでしょうか。恋愛経験やコミュニケーション量が少ない可能性が高く、独占欲が強い、純粋が故に感情の起伏が激しい、受け身なので女の子がリードして接する必要がある、などの特徴があります。
どちらも恋愛市場では煙たがられることもありますが、この業界では非常に有力な、女の子の太客候補です。
では、どちらか一方を接客しないといけないなら、あなたはどちらのお客様を取りますか?これが、究極の2択です。
究極の選択にはメリットもデメリットもある
2択の答えを出し切る前に、両者を選ぶメリットについても考えてみましょう。まずおじさんの方は、精神的な摩耗が大きいものの、高い単価を取れる可能性が高いですよね。おじさんはコスパではなく、「自分の欲求を満たせるか」「自分の優越感に浸れるか」という感情でお金を払います。そのため、一度信頼関係を構築すれば、細かい数字を気にせず、太い額をポンと支払う傾向があります。
おじさんの行動原理は「誰かに認めてほしい」「自分は特別だと思いたい」という強烈な承認欲求です。このスイッチさえ握っていれば、意外と簡単におじさんと仲良くなることができます。女の子に聞き上手さやスルースキルさえあれば、安定した収入源となってくれるのが、おじさんの大きなメリットです。
では、童貞はどうでしょう。童貞を接客するメリットは、おじさん層とは全く異なる点にあります。
おじさんが「経済的な資源」であるならば、童貞は「感情的な資源」です。そのメリットを以下の4点に分解します。童貞層は、自分に自信がない分「自分の人生を肯定してくれる存在」を神格化する傾向が非常に強いです。唯一の理解者という枠組みに入り込むと、一気に信者化し、熱狂的な支持者としてSNSでの拡散、イベントへの参加など、金銭以上の「労働力」や「影響力」を無償で提供してくれるようになる可能性があります。
経済力で勝るおじさんに比べると単価は低いかもしれませんが、離脱率の低さは圧倒的で、リピーターとして定着しやすく、純粋に女の子を応援してくれる可能性も高いです。包容力があり、距離感を自主的にコントロールできる女の子なら、童貞を上手くファン化させることができるかもしれません。
こうして、接客するメリットとコストがかかる部分、デメリットを比較してみると、自分はどちらを選びたいか、どちらの方が向いていそうかが見えてくるのではないでしょうか。
「キモい」けど、そこが可愛い時がある
こうして比較してみると、どちらの選択にもメリットがあることが分かりますよね。ただ「キモい」と大きな主語で片付けてしまうと、隠れたメリットを見逃してしまいます。
また、究極の選択である分、この2人は他の女の子からは「どっちもNG」とされる可能性があります。このどちらかだけでも接客できるなら、他の子よりもビジネスチャンスが広がるということになります。
「キモい」と感じる相手に対して、いちいち心の中で反論したり、怒りを感じたりしていると、すぐに精神が摩耗して潰れます。人によっては、相手の属性や攻略に興味を持つことができ「この人はどこを褒められると満足するのか」を見抜くことに楽しさやゲーム性を見出すこともできるはずです。
たとえば、自分自身が誰かに認められたいと強く願っている子なら、こういった男性とも相性が悪くない可能性があります。相手の「認めてほしい」という欲求が手に取るように分かる分、自分の心を守るための防御策や、演技力も発達しやすいでしょう。
あなたは、相手が一生懸命背伸びをして、あなたに認めてもらおうと空回りしている姿を見て「健気で可愛い」と感じますか?それとも「幼稚で面倒くさい」と感じますか?
もし「可愛い」と感じられるなら、あなたはおじさんや童貞をファン化させていく「カリスマ的な導き手」としての資質が非常に高いかもしれません。誰もが気づかない、キモさの奥に隠れた、彼らの「本当の気持ち」に気づいてあげられたなら、あなたは彼らにとって、圧倒的に“必要な存在”であり続けるからです。
キモいを科学する今回のコラム、いかがでしたでしょうか。感情の言語化はとても大切なので、一緒に癖づけていきましょう!